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山本直樹 著
この国の分岐点を捉えた、金字塔的長編黙示録。
完結の第4巻
「あたしたちが おばあさんや おじいさんになる頃、
世界はどうなっているのかナ?」
1972年が明けた。激化する「総括」で死者が続出する赤色連盟では、
それまで実行部隊のリーダー的存在だった安達にまで新たな矛先が向かう。
その一方、徐々に迫りくる警察の包囲網。
逃亡する若者たちが最後に追い込まれた場所は、
名を「あさま山荘」といった――
「何の意味があったのか? 何の意味もなかったのか?
何かが終わったのか? 何かが始まるのか?」
「やっと総括できたな」 「......うん」