核共有の現実 ― NATOの経験と日本

岩間陽子 編

4,620円(税込)

信山社出版株式会社

◆核共有制度の解明とアジアへの示唆◆

核共有は日本の安全保障に資するか。それはNATOの歴史的経験を追跡しなければわからない。NATOの核共有には、同盟内で核抑止の運用を分担する「抑止」、米国のコミットメントを確実にする「同盟管理」、新たな核保有国化を防ぐ「不拡散」の三つの面がある。こう分析する本書は、核共有制度がNPT中心の核秩序に位置づけられた過程を解明し、現代のアジアにおける論点を示す。