読むことの可能性

武田 悠一 著

2,200円(税込)

株式会社彩流社

文学理論の実践的ガイドブック!なぜ私たちは文学を必要としているのか、なぜ文学は衰退した、と言われるのか─テクスト理論から精神分析まで、文学理論の定番をわかりやすく解説、今の私たちに意味のある形で実践する入門書!

目次
序章 文学の多様性
 文学理論は「文学」だけの理論ではない/「文学」は衰退したか?
 文学に理論はいらない?/漱石の『文学論』、ほか

第1章 文学の言語
 言語分析としての文学理論/多様な「文」を書いた漱石
 ロシア・フォルマリズムの「異化」概念、ほか

第2章 テクスト理論
 〈テクスト〉とは何か?/作者の死
 間テクスト性/「赤ずきん」の〈間テクスト性〉を読む
 物語のイデオロギー、ほか

第3章 受容理論
 ニュー・クリティシズム以後/受容美学
 「内包された読者」/『羊たちの沈黙』の受容、ほか

第4章 構造主義
 物語の構造分析/英雄物語の基本構造
 『もののけ姫』/「行きて帰りし物語」
 物語の精神分析、ほか

第5章 脱構築
 構造主義からポスト構造主義へ/ジャック・デリダの脱構築
 アメリカの脱構築批評、ほか

第6章 精神分析
 反復強迫/トラウマを超える試み
 アメリカン・ゴシック/精神分析の脱構築
 フェミニズム精神分析、ほか