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両国にとって転換期を作った米墨戦争は如何にして始められたか。メキシコ人は大義名分として名誉の保持をあげたが、その意義は分かりにくい。本書はその名誉と戦争前夜の詳細な開戦決定を分析、戦争原因論を再検討する書である
目次
まえがき
第一章 米墨戦争研究史――先行研究の検討
第二章 一九世紀前半メキシコ政治史における党派間抗争
第三章 テキサス分離独立とメキシコ
第四章 テキサス共和国の対メキシコの相克
第五章 メキシコの対テキサス政策と党派間抗争
第六章 テキサス併合問題をめぐる平和的解決の模索
――エレラ政権の動向を中心に
第七章 君主制樹立計画とパレデスの戦略
――アラマンとベルムデスとの接近
第八章 軍人と文民の軋轢と連帯
――戦争前夜におけるサンタ・アナとゴメス・ファリアス
第九章 パレデスの開戦決定――パレデスとトルネルの戦略
第十章 短期決戦とメキシコの戦争指導の失敗
米墨戦争関連年表
あとがき /謝辞 /初出
参考・引用文献 /索引