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欄創作童話の世界への誘う
グリム童話研究者によるユニークな「賢治論」。
賢治の作品は、文学のみならず、植物、生物、化学、鉱物、天文学、農学、音楽、宗教等多岐にわたり日本の「創作童話」という狭い檻の中にはとても入り切るはずもない。
いまなぜ「宮沢賢治」なのか? 本書で取り上げた賢治の作品は以前から著者が気になっていた小品にスポットを当てた独文学者による比較文学論的賢治童話読解。
目次
「ワラシとボッコと奥州と欧州と」
(ざしき童子のはなし/ドイツの視点から)
「夜の川のほとりのゴーシュ」
(セロ弾きのゴーシュ)
「クンとフウとツェ」(ねずみ物語)
「虚栄と韜晦と邪教・三つ巴の果て」
(洞熊学校を卒業した三人)
「わかっちゃいるけどやめられね~の美学」
(毒もみのすきな署長さん)
「のんのんのんのんの仮面」
(ほんたうの神さま/オツベルと象)