理系が解く『日本書紀』の謎

善積 章 著

2,200円(税込)

株式会社彩流社

『日本書紀』の深い森なかへ。

『古事記』と並ぶ日本最古の歴史書(正史)である『日本書紀』には数多くの「謎」が残されている。
本書では、古代の大王制から天皇制へと移る時期の「謎」に的をしぼり、「真」の歴史を探究すべく、神武天皇から継体天皇までの歴史の再現を試みる。
その主たる分析の手法は、畿内に散在する巨大大王墓の築造時期や分布が、大王権力の所在を示すという基本的認識を軸に、『日本書紀』『古事記』『三国史記(新羅・高句麗・百済)』、さらには『金石文』等の記述における内容との一致または不一致の検証を行って、より「真実」に近いであろうと考えられる「歴史」を再現。その追跡のなかで古墳に関する多くの「謎」が解けた。

目次
第一話 神武天皇の謎
第二話 崇神天皇の謎
第三話 神功皇后の謎
第四話 応神天皇の謎
第五話 仁徳天皇の謎
第六話 允恭天皇の謎
第七話 雄略天皇の謎
第八話 継体天皇の謎
補章 前方後円墳の時代