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「環境」という言葉から住まいを考えるとき、具体的にどんなことが思い浮かぶだろうか。例えば、温熱環境に配慮して住まい手が心身共に快適に暮らせる場所をつくることや、気候風土に適した素材を使い魅力的な地域の風景の一つとして住まいを考えることは大切な視点の一つと言える。そしてこれからは、住まいの中の環境だけでなく、住まいを支える大地や生物、地球そのものに目を向けることがより重要になるだろう。例えば、建築するときにできるだけゴミを出さない、長く使い続けられる素材を使う、メンテナンスや再利用がしやすいつくり方を考える、土中環境の整備を行う……。このようにさまざまな視点と広い視野で「環境」を捉え家づくりに生かすことが、住まい手にとってもより快適な住まいに繋がってゆく。今回の特集では、設計者・つくり手・住まい手の実践から「住まいと環境」を考える。