ヘンテコ関数雑記帳 ―解析学へ誘う隠れた名優たち―

佐々木 浩宣 著

3,080円(税込)

共立出版

関数は、微分や積分ができてあたりまえ?
――否、教科書に載らない「ヘンテコな関数」が多数蠢いているのだ!

 高校や大学教養課程の教科書に登場する関数たちは、何回でも微分でき、積分も可能なものばかりだ。関数はこのようにお行儀の良いものばかりなのか? 否、教養課程の教科書に載らない「ヘンテコな関数」の方がずっとずっとたくさん生息しているのだ。
 このようなヘンテコたちは、数学史のターニングポイントを演じたり、様々な専門分野への橋渡しも担っている。
 本書は「ヘンテコで刺激的な関数」を寄せ集めたカタログである。関数たちが織り成す信じがたい現象をきっかけに、現代解析学への扉を開く一冊である。