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活動初期よりデジタルとフィジカルの表現を往復し、デジタルメディアとデザインをつなぐ制作を継続してきた著者の仕事を振り返る初の作品集。
黎明期の実験的なデジタル作品やプロジェクトを起点に、デジタル出版、デジタルフォントの開発、展覧会や博物館のデザイン、雑誌・書籍のエディトリアルデザイン、アーティストたちとの協働、執筆活動など、情報を「読む」という行為のためのデザインを思考し続けた永原の膨大な仕事をアーカイブすることにより、日本におけるデジタルメディアとデザインの1980年代から現在までの変遷を俯瞰する。
本書の刊行にあわせ、収録内容を展開した展覧会「[永原康史退任展] よむかたち デジタルとフィジカルをつなぐメディアデザインの実践」が2022年6月10日(金)~25日(土)まで、多摩美術大学八王子キャンパス アートテーク1Fにて開催。
■目次
【寄稿】永原康史に
文:藤幡正樹
Introduction
はじめに
1. マルチメディア
[インタビュー:永原康史]
どんなメディアでも本は本だ 「ブック・テクノロジー」というわたしの考え方
聞き手:仲俣暁生
2. アルゴリズミック・タイポグラフィ
[インタビュー:永原康史×タイプバンク]
かなバンク「フィンガー」 次に来る文字を認識し、自動的に文字が変わるフォント
聞き手:杉瀬由希
[対談]鳥海修×永原康史
嵯峨本デジタル活字プロジェクト 平安、近世、そして現代へ
3. はじまり
[対談]藤本由紀夫×永原康史 変化と再解釈
4. RGBカラー
[特別収録]
デジタルカラーリング・ワークショップ 色彩と音楽―コンピュータエイジのための色彩考
5. 祝祭のデザイン
【寄稿】祝祭のデザイン―感覚のコンヴィヴィアリティへ
文:港千尋
6. 展覧会のしごと
7. 作家と本
永原康史の執筆―過去と未来の織物として
文:室賀清徳
あとがき
掲載作品一覧