ITリスク学 ―「情報セキュリティ」を超えて―

佐々木 良一 編著, 氏田 博士 著, 小松 文子 著, 瀬戸 洋一 著, 千葉 寛之 著, 名内 泰蔵 著, 林 紘一郎 著, 原田 要之助 著, 福澤 寧子 著, 村瀬 一郎 著, 渡辺 研司 著

3,740円(税込)

共立出版

 現代の情報社会において、われわれの生活はITシステムに大きく依存するようになっている。この機能が損なわれると、その影響は広範囲にまで及んでしまうことが考えられる。また、このような日々進歩し続けるITシステムの安全を確保することは従来の「情報セキュリティ」の概念だけで対応するのは困難になりつつある。
 したがって、本書では、不正によるものだけでなく、天災や故障、ヒューマンエラーまでも対象とし、ITシステムが扱う情報そのものだけでなく、サービスに関連して発生する安全の総合問題を「ITリスク」と名付け、それらの問題を解決するための糸口となる「ITリスク学」という新たな学問を立ち上げ、その考え方をまとめるに至った。
 本書を通じて、日本や世界に通じる「ITリスク学」の専門家が育ってくれることを願っている。