有限要素法で学ぶ現象と数理 ―FreeFem++数理思考プログラミング―(シリーズ応用数理 4)

日本応用数理学会 監修, 大塚 厚二 著, 高石 武史 著

4,070円(税込)

共立出版

 本書は、ポアソン方程式での入門、熱方程式、固体・流体での問題、生物モデルなどに現れる反応拡散系の数理モデルの解説から、実際の有限要素法の計算までを、アダプティブメッシュ法や領域分割法などを交えながら解説している。
 プログラミング言語としては、フリーソフトウェアFreeFem++を用いている。FreeFem++は、有限要素法に関する基本的なものから最先端の機能までを実装しており、その解説書としては本邦初となる。有限要素解析の簡易言語としての利用から、専門家が要求するハードな計算を実現する方法までを解説し、実行可能な50近い、幅広い計算プログラムを載せている。
 至るところで方程式を詳述し、また巻末には数学ノートをつけ、有限要素計算ツールを理解する上でも非常に有効であり、コンピュータが進歩しても陳腐化しない知識を提供する。