エラーが発生しました。
本書は子供の頃に誰でも使ったことがあるであろう、定規とコンパスを用いた作図についての解説書である。小中学生の頃の定規とコンパスの用途といえば、簡単な直線や円を描くという作図程度に留まっていた。しかし、この単純な作図操作に更なる考察や条件などを加えることで、数学的な意味を持つ様々な図形を作図することが可能となる。古くはユークリッドの時代から綿々と研究が続けられてきた作図の研究について、実際に作図をする様子を追いながら詳説する。小中学校では感じ得なかった、新たな「作図のたのしみ」が感じられる一冊である。
〔日本図書館協会選定図書〕