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画像(動画像を含む)は人間にとって直感的でわかりやすく、テキストと比較して膨大な情報を伝えることができる。画像処理技術は今やその存在を意識させないほど我々の生活に浸透し、さまざまな恩恵をもたらしてくれる。画像の表示やインターネットでの効率良い伝送、セキュリティ分野における画像からの情報抽出など、画像処理技術はきわめて広い領域をカバーしており、情報社会において必要不可欠な基盤技術の一つである。
本書は画像処理のテキストであり、学ぶべき内容を正確に、かつ丁寧に解説している。また、より深く学ぼうとする学生にとって必要となる詳細な解説も加えている。一方で、基本的な事柄に関しては、文理問わず、初学者でも十分読み進められるよう、できるかぎり難解な表現を避け、基本的な内容から丁寧に解説している。
本書は画像処理のさまざまな基本技術をわかりやすく解説したものであり、講義の教科書として使用することを想定した15章構成となっている。概要と歴史・入出力装置や入出力に関連する画像処理・色彩や表色系・具体的な画像処理の手法・認識や理解に関する手法・動画像処理・3次元画像処理・符号化・画質評価・CG・応用例など、その内容は幅広く、多岐にわたっている。
各章のはじめにはその章のポイントやキーワードを示し、各章の内容を確認できるようになっている。また、各章の終わりには、演習問題をつけており、読者の理解度を確認できるようにしている。