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本書は、基礎編と応用編からなる。
基礎編(第1章~第7章)では、待ち行列理論の考え方や公式の導き方を、基本から丁寧に説き起こしている。したがって、自習用として使用することも可能である。また、待ち行列システムに現れる定量的特性について、理論的に説明している。これらのベースとなる知識は付録にまとめている。
応用編(第8章~第13章)では、経営科学、サービスサイエンス、情報通信等の分野から、典型的な応用例を取り上げている。これは、執筆者の大学における所属学科が、会計学、経営システム学、応用数理学、情報科学、都市環境システム学を専門とする学科にまでわたっていることにもよる。これらの応用例により、待ち行列理論の各種分野での使い方の一端を知ることができる。
また、本書は大学院でも使用できるように、やや高度な内容にまで立ち入って述べている。本書をマスターすることにより、読者の対象としている分野において新たな展開を切り開くこともできよう。