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ダーウィンにもわからなかった、海洋生物の多様な性の謎に迫る!
新シリーズ第1弾!
海のない奈良県育ちの著者が、大学の臨海実習で「海の生物ってなぜこんなに多様なのだろう!」と感動したことをきっかけに、数学で生物の謎を解き明かす数理生物学の道へ。その後フジツボに出会い、海洋生物の生き方や性のあり方を追う研究者となった。
海の生き物には、環境に応じて雌雄が決まるもの、性転換をするもの、雌雄同体であるものなど、多様な性が存在する。なぜ、多様な性が進化したのか? なぜ、この生物はこんな生き方をしているのか? なぜ、繁殖集団の中で雌と雄の数が違ったりするのか? 本書では「残せる子どもの数を最も多くする生き方が選ばれてきた」という適応の考え方をもとに、生物現象の「なぜ」を、数理モデルを使って解明していく。『種の起源』発表前にフジツボ研究に没頭していたチャールズ・ダーウィンですら明確な答えを出せなかった、海洋生物の性の不思議に迫る。
幼いころからたくさんの生き物を追いかけてきた著者が海の生き物に魅せられたいきさつ、フジツボ飼育の様子、水族館での調査についても触れられ、著者と一緒にワクワクできる臨場感たっぷりの1冊。