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21世紀は、病気になってから治すのではなく、病気に罹らないように日頃から心がけることを重視する時代である。近年、乳酸菌の健康を保つ効果が「プロバイオティクス」効果として注目されている。プロバイオティクスとは、「腸内細菌叢を改善して、ヒトの健康維持に有益な働きをする、ヒトへの安全性が保障された微生物」のことで、乳酸菌はその代表である。一方、近年、「腸内細菌叢のバランスが肥満や精神疾患とかかわっている」との驚くべき現象が見いだされ、遂に、「微生物と脳科学」とが結びついて議論されるようになった。
本書は、乳酸菌が「未病改善と予防医学」にきわめて重要な微生物であることを示すとともに、腸内細菌叢のバランスが、未病からの脱却と健康維持にきわめて大切であることを紹介する。