データベース応用 ―データモデリングから実装まで―(未来へつなぐ デジタルシリーズ 34)

片岡 信弘 著, 宇田川 佳 著, 工藤 司 著, 五月女 健治 著

3,520円(税込)

共立出版

 本書は、本シリーズ26巻『データベース』のシステム実装に関する部分を掘り下げ、データベース業務システムの実装の演習を行うことを目的としている。一方、本書で、データベース業務システム実装をまず学び、その後、本シリーズ26巻『データベース』で、より広くデータベース全体を学習することも可能である。

 本書の対象者は、大学理系学部の学生だけでなく、大学文系学部の学生や社会人など、多くの読者を対象とする。すなわち、システムを開発する立場、システムを利用や発注する立場などを広く対像としている。企業のシステム開発には、そのシステムの業務を知る利用者の参加を求められることが多く、大学文系学部の学生や社会人が本書を学習する意味は大きい。

 本書の特徴は、次のものである。
(1)身近なカジュアルウェアショッブを想定した商品販売という具体的なシステムを事例として、データモデリングから開発、運用までの一連のプロセスを学ぶことができる。
(2)演習で利用する開発環境は、理系学生向けにMySQL (MySQL for Excelを含む)を、文系学生または社会人向けにマイクロソフト社のMS Accessを使用しており、スキルや目的に応じた学習が可能となっている。
(3)各章末には、演習問題を配置しており、本文の理解を深めることができる。また、第15章には、本文の例題とは別のシステム開発を課題とする総合演習問題を提供して、知識の定着を図っている。