過失相殺の原理と社会 ― 日仏比較の視点から,理論の再構築に向けて

張 韻琪 著

13,200円(税込)

信山社出版株式会社

◆責任やリスク分配の合理性とは―過失相殺の特色をより深く理解する上で重要な手がかりとなる貴重な書◆
  
台湾で過失相殺制度と出会い、日本のドグマチックな解釈論とフランス法に着目。その法理の生成、学説と社会との関係をチャレンジングに比較考察する。民法典に規定がないフランス法の紆余曲折を経て形成されてきた過失相殺の研究から、日本の(さらに台湾やドイツの)過失相殺の特色をより深く理解する上で重要な手がかりを提供している。