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確かに地球は温暖化している.それは止めなければならない.だが,温暖化だけで人類が絶滅するわけではない.先進国の環境アラーミストが推し進めようとする環境対策は,開発途上国に必要な経済発展を阻害し,むしろそれが地球の環境を悪化させる.長く環境運動に取り組み,世界各地の実情を見てきた著者が,IPCC報告書等の科学的知見に基づき,真に実効的な環境保全の道を示す.アラーミズムと懐疑論を超える,注目の全米ベストセラー.著者からの「日本語版に寄せて」を収録.
著者のマイケル・シェレンバーガーは,タイム誌の「環境の英雄」,スティーブンス工科大学科学著作センターが贈る2008年グリーンブック賞の受賞者であり,気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第6次評価報告書の専門査読者でもある.20年間にわたり,ニューヨーク・タイムズ紙,ワシントン・ポスト紙,ウォール・ストリート・ジャーナル紙,ネイチャー・エネルギー誌などにエネルギーや環境に関する記事を執筆してきた.また,カリフォルニア州バークレーに拠点を置く独立した超党派の研究機関であるエンバイロメンタル・プログレスの創設者兼会長でもある.
「最重要の本だ.著者は生き生きとした筆致で,科学と自らの体験に基づいて,誤解と政治的思惑で溺れた問題を救おうとしている.彼のメッセージには勇気づけられる.地球の将来を心配しているなら,心を強くもってほしい」 リチャード・ローズ(『原子爆弾の誕生』でピューリッツァー賞受賞)
「地球を守らなければならない.しかし,どうやって? 環境運動の中には,自分たちを罪と破滅の物語に閉じ込めたものがある.それは非生産的で,非人道的で,恐ろしく非科学的だ.著者は,より建設的な環境主義を提唱する.不正と向き合い,なすべきはそれを解決することだと示す」 スティーブン・ピンカー(認知心理学者)
第1章 世界は終わらない
第2章 地球の肺は燃えていない
第3章 プラスチックストローでもいいじゃないか
第4章 第六の絶滅はキャンセル
第5章 搾取工場が地球を救う
第6章 クジラを救ったのは貪欲(グリーンピースではない)
第7章 ステーキも召し上がれ
第8章 自然を守るのは爆弾
第9章 環境保護が破壊環境につながる
第10章 グリーンの内側
第11章 力づく
第12章 迷える魂のための偽りの神々