ゾウが教えてくれたこと

入江 尚子 著

1,650円(税込)

株式会社化学同人

ゾウを知り、ゾウから学ぶ
豊かなこころの世界

自在に動く長い鼻、大きな耳をパタパタ動かし、
優しいまなざしをした、地上最大の哺乳類にして動物園の人気者。
そんなゾウのことを知らない人は、おそらくいない。
超メジャーなゾウだが、体のつくりや野生での暮らしぶりについて、
どのくらいご存じだろうか。
あるいは、低周波音を使ったコミュニケーション能力、記憶力、
絵を描く能力、足し算をする能力といった知能についてはどうだろう。
本書では、知っているようで知らないゾウの魅力を、
ゾウ愛にあふれる著者があたたかな筆致で語り尽くす。

●はじめにより
〝ゾウ〟がどのような動物で、本来どのように野生で暮らしているのか、
何を考え、何を感じて生きているのか、またどのように進化してきた
動物なのかといったことは、広く知られていないように思います。
科学の世界でも、私たち人間には聞こえない低い周波数の声で会話を
しているということや、数覚に優れているということが新たに発見され、
ゾウが注目を集め出したのは、つい最近のことです。(中略)
ゾウを知り、ゾウから学ぶ――これを〝ゾウオロジー〟と呼ぶことにします。
ゾウオロジーは、人間の生き方を探るうえでも、大きなヒントを与えてくれるはずです。