読むだけで身につく化学千夜一夜物語

太田 博道 著

1,760円(税込)

株式会社化学同人

「スイヘーリーベボクノフネ」「なぜ、チーンでご飯が温かくなる?」他楽しい75話.長崎新聞の人気連載記事に大幅な加筆を加えて教養の化学書として再登場.それぞれ見開き構成で全75話.日常生活に見る現象,宇宙をかたちづくる粒子から,環境問題,情報化社会を支える化学物質まで,楽しい喩えと切り口で化学の不思議を解き明かす.

<目次>
1章 基本の基
1-1 化学の「化」
1-2 宇宙はたった3種類の粒子でできている
1-3 原子の構造、大きさ、重さ
1-4 スイヘーリーベボクノフネ
1-5 マジックナンバ―は8
2章 化学物質の構造と結合エネルギー
2-1 二人で仲良く、化学構造 その1
2-2 電子を共有、化学構造 その2
2-3 光って何?
2−4化学結合とエネルギー
2−5 何故、チーンでご飯が温かくなる?
2-6 右手と左手の形は同じか違うか?
3章 変わり者化合物
3−1水の沸点は異常に高い
3−2 酸素があっても生きていける?
3−3 ドライアイスと氷の違い
3−4 最も美しい金属―金
4章 化学構造と性質
4−1 水と油の仲を取り持つ月下氷人
4−2 超不思議、砂糖とアスパルテームの味と構造
4−3 青魚、ポリフェノールはなぜ健康に良いか
4−4大航海時代の船乗りのお土産
4−5 お行儀の良い?分子
4−6 ダイヤと煤の共通点!
5章 命を支える
5−1 命の始まりー光合成
5−2 木の葉は何故緑色?
5−3 ハミネとチリカ
5−4 紫外線は何故健康に悪い
5−5 命の恩人、オゾン
6章 生命体を作る化合物
6−1 DNAの謎の暗号:A, T, G, C
6−2 タンパク質と必須アミノ酸
6−3 糖−1:植物が作る命の源
6−4 糖−2:犬は風邪をひかない?
6−5 脂質:細胞の内側と外側を分けているもの
7章 天然品から工場生産へ
7−1 化学における「つくる」とは?
7-2 アンモニア:人類を救った大発見
7−3石炭の贈り物:赤いドレス
7−4 アスピリン:柳の葉から抗炎症剤
7-5 ガラス屋さんが作る薬:麻酔剤
8章 プラスチック
8-1 炭素は続くよ、どこまでも、、、
8-2 様々なポリマーとその用途
8-3 ナイロンと絹
8-4 ペットボトルとYシャツは同じ化学物質
9章 生命の力を利用するものづくり
9-1 発酵と腐敗
9-2 生命の恒常性は酵素のお陰
9-3 神様の贈り物:この果物でワインをつくりなさい
9-4 生かさぬように、殺さぬように:アミノ酸発酵
9-5 微生物を工場にする
10章 無機化合物
10−1 金属
10-2 鉄:北極星から磁石へ
10−3 宝石:サファイヤ、ルビー、エメラルド
10-3 パルテノン神殿とタージ・マハール
10-5 ガラス
10-6 セラミックス
11章 健康と化学
11-1 医薬品の働き
11-2 医薬品を創る
11-3 お邪魔虫:抗ヒスタミン剤
11-4 酵素阻害剤
11-5 微生物が作る殺菌剤:抗生物質
12章 自然と化学
12−1 海が命を育んだ
12−2 炭酸ガスは何故大気をを温めるのか
12−3 石油・石炭は生き物だった
12−4 蛍は何故光る
12-5 光る生物
12−6 オーロラ
13章 生命の維持、活動
13−1 ビタミン:生きるためのアミン=補酵素
13−2 ミネラル― 酸素の運搬と神経伝達 ―
13−3 匂いと分子:構造と関係あるか?
13−4 目が見えるということ
13-5 ホルモン焼きってホント?
13-6 フェロモンを発する人はいるか?
13-7 自己防衛隊:免疫システム
14章 先端技術と化学
14−1 地球と家計に優しい光-LED
14−2 壁が光る-湾曲するテレビ
14-3 リチウムイオン電池
14−4 プラチナの指輪がなくなる?クリーンな電池
14-5 プラスチックの女王の華麗な姿、情報通信を担う
14-6 デンドリマー:医薬品の宅配便