自然科学研究のためのR入門 ―再現可能なレポート執筆実践―(Wonderful R 4)

江口 哲史 著, 石田 基広 監修, 市川 太祐 編, 高橋 康介 編, 高柳 慎一 編, 福島 真太朗 編, 松浦 健太郎 編

2,970円(税込)

共立出版

 近年、Rなどのオープンソースのデータ解析環境が整ってきており、これらを活用することで、実験・測定・調査を行った結果に対して、研究者自身の手で高度な分析手法を適用できるようになった。
 しかし、自然科学研究の多様化に伴い、研究者が扱わなければいけないデータの種類や量は増える一方である。また、データ解析手順も複雑化している。そのため自然科学系の実験分野においても、データ解析の再現性の重要性は高まっている。
 Rでは解析の再現性を保証する方法としてRMarkdownが広く活用されている。その方法は本シリーズ第3巻『再現可能性のすゝめ』で詳しく解説されているが、本書はその実践集である。自然科学分野で主に取り扱うデータを想定した上で、RおよびRStudioを活用して、実験ノートやレポートをまとめあげる方法を、本書では具体例をあげつつ詳しく説明している。