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「地域活性化」とは何なのか。
この難解なテーマにチャレンジするため、5人の地方女子大生が立ち上がった。近年、地方経済が衰退し、「地域活性化」や「まちづくり」といったテーマがさかんに議論されている。一向に変わらない大都市圏への人口・経済の集中、グローバル化による国内外での競争の激化、高齢化社会の到来、人口減少時代による消費者人口・生産者人口の減少などマクロな課題は山積である。そのような中、「地域活性化」の基本は地域経済が元気になることであるとの仮説から、売れるお店にするためにはどのような手法や考え方をとるべきか、そして、最終的に「地域活性化」「まちづくり」とはどのようなものであるかを見つけ出すべく、女子学生たちの活動はスタートした。本書は、その活動の記録と新たな提案である。
<目次>
はじめに -地方の女子大生ができること
第1部 総論編
第1章 そもそも地域の活性化とは何なのか
第2章 地域活性化を調べるための7つの実践
第2部 実践編
第1章 考えてみた-福井のこと・福井の現状
地域活性化とは
学生である自分たちができることはなにか
第2章 調べてみた!-アイドルから鉄道まで
地方アイドルについて
西長田のローソンイベント参加
福井商工会議所合同プレス発表会、新商品、サービス
えちぜん鉄道本社訪問、そして提案した企画は惨敗
第3章 やってみた-いよいよビジネスの実践へ
JR福井駅前「まちフェス」での占い出店
ウォークラリーイベント「永平寺参ろーど」でのお弁当販売
織田にある人気の惣菜店「じんべえ」での商談
準備不足にならないように早目の準備が成功のカギ
第4章 比べてみた-実践前後の比較と考察
まちフェスでの占い出店を振り返って
永平寺参ろーどでの出店を振り返って
第5章 まとめてみた-私たちの学びと新たな発見
儲かるお店にするためには―価格に関する私たちの仮説
PVバランス理論から考えた値引きのメリット、デメリットについて
結果をふまえて考えた「地域活性化」の本質
第3部 理論編
第1章 「売れるお店」が地域を活性化させる
価格戦略におけるPVバランス理論という仮説
お弁当の利幅を大きくできない理由
単なる付加価値ではなく、原材料の価値に対するイメージの有無
第2章 結局、地域活性化、まちづくりは何だったのか
補助金・助成金は活性化を救うのか?