政策情報論

佐藤 慶一 著

2,420円(税込)

共立出版

 本書は、大学や学部を問わず、さまざまな専攻の大学生を対象に、社会や政策のことを学び、自分の興味関心をベースにした政策リサーチを考えることを狙いとした入門書である。幅広いテーマの入門的な内容の書物なので、これから大学へ進む高校生や大学院を考えている社会人の方、学生を指導している教員の方などにも手に取ってもらえるものと考えている。
 第1部(第1~5章)は、大学での学び、グローバル化、情報化、オープンデータ、エビデンスベースドポリシー、さらにデザイン思考的なアプローチや、関連する教育研究事例を紹介している。総論的に、社会や政策のことを学び、自ら考えることを促す内容となっている。
 第2部前半(第6~8章)は、政策科学の基礎と関連話題、後半(第9~10章)は、政策リサーチの概要と研究計画書のケーススタディ、実際の研究論文を紹介している。長く積み上げられてきた政策科学のエッセンスを学び、政策リサーチを組み立てていくポイントを知り、自らリサーチ案の検討を促す内容となっている。