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本書ではまず、固体物理学を学ぶために必要な、数学、電磁気学、統計物理学、量子力学について説明する。これらの内容は、工学系の大学院であれば、受験準備の一助にもなると思われる。特に数学については、現在の大学生に合わせて、関数、微分、テイラー展開、積分、座標系、ベクトル解析、線形代数、複素関数の基礎をまとめた。固体物理の内容を学ぶための基礎に紙面を割き、固体物性に関するテーマを絞って、結晶の構造、結晶結合、固体の比熱、エネルギーバンドについて説明した。誘電体、磁性体・超伝導体、金属・合金、半導体、表面と界面、格子欠陥などの材料については、同時刊行の『材料物性の基礎』(共立出版、 2019)にまとめた。