森林と地球環境変動(森林科学シリーズ 6)

三枝 信子 編, 柴田 英昭 編

3,630円(税込)

共立出版

本書では、地球規模で起こる自然および人為的要因による環境変動の影響を受け、森林が過去から現在にかけてどのように変化してきたか、将来の気候変動にどのように応答する可能性があるかについて、近年進展しつつある研究の成果を交えて解説する。本書では、主に地球の生物地球化学的循環や人間社会に対する森林の役割を、炭素、水、窒素などに関わる視点から解説するが、それを個々の調査地点で研究する手法のみならず、リモートセンシング等を併用して広域に捉える手法や、地球規模で将来予測を行うためのモデルを用いた研究手法についても紹介する。本書によってさまざまな時間・空間スケールで変動する地球環境と森林の関係についての理解が進み、将来の気候下において世界各地の森林がどのように変化する可能性があるかについても想像していただけることを期待する。