流体の力学

太田 有 著, 藤澤 信道 著

5,280円(税込)

共立出版

 本書は、機械・航空系の大学生や技術者を主対象とした流体力学の教科書・入門書として、導入から粘性流体力学、圧縮性流体力学の基礎事項を網羅した。
 第1部は流体力学の導入から始まり、静止流体の力学および質量、運動量、エネルギーバランス式に代表される流体力学の基礎方程式系を扱う。さらに、非粘性・非圧縮性の渦なし流れを対象に、複素関数論の基礎を用いて流れ場を記述する方法を述べる。
 第2部では、第1部で学習した流体力学の基礎方程式系を、粘性・熱伝導性流体および圧縮性流体に応用する。具体的には、粘性・熱伝導性流体の力学として、熱の移動を伴う流れや境界層を扱い、圧縮性流体の力学としては、等エントロピ流れのみならず不可逆過程や熱移動を伴う流れ、衝撃波と膨張波、一次元非定常波動、乱流の基礎などを扱う。