計算と例題で「なるほど」と分かる確率微分方程式

成田 清正 著

4,840円(税込)

共立出版

 確率解析の理論や研究は、1970年代以降に目覚ましい発展を遂げ、その結果の一つとしてのランダム性のあるビッグデータとその技術は、まさにいま私たちの生活を変えつつある。今にち、偶然数学の手法としての確率解析の学習はますます重要になっている。

 本書は、確率解析の基本、確率微分方程式の要点を「なるほど」と納得できるまでとことん説明した解説書である。内容はまず、確率の基礎概念の説明から始まり、確率変数・確率過程をしっかりと?んだうえで、ブラウン運動に関する確率積分、そして確率微分方程式の基礎と応用までを解説する。

 構成の特長として、基本概念の説明の後に提示される、書籍全体で200題ほどの例題や章末問題の全てに対して詳解をつけ、要点の確認と反復練習を徹底的に行なうことで、測度論やルベーグ積分を習得していない初学者にも学びやすいようにまとめられている。