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本書は現代経済社会のありようについて、読者に対して現代経済の課題を問いかけ、一緒にその問題を考えて解明していく形式で解説する。現代経済の問題を単に狭い経済学の範囲にとどめるのではなく、社会との関連で捉え、経済活動と自然環境との相互作用についても言及する。
本書では、まず第1章において経済活動の仕組み、基本的な経済の諸問題についての問いを提示し、人間社会の中での経済の位置づけ(第2章)、国民経済の流れ(第3-4章)、戦後日本経済の到達点と課題(第5-7章)、日本経済の国際環境(第8章)について解説したうえで、第9-11章で各論について述べる。
執筆にあたっては、経済学の知識を持たない学生が本書を通して経済学に関心を持てるよう、難しい専門用語は避け、経済分析で必要な数式等は章末のコラムに掲げることで、本文だけでも内容が理解できるように努めた。また、各章末には基礎的な内容も含めて、読者が現実の経済社会に関心を持てるような手軽に入手できる本を中心に参考書として掲げている。