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戦争を拒否する思想と行動
第一次・第二次世界大戦下のアメリカで、兵役などの戦争参加をあくまでも拒否した若者たち。民主主義社会における良心の自由や市民責任はどうあるべきか。膨大な史料から浮かび上がる思想と行動が、現代の私たちに重い問いを投げかける。
【目次】
序章 戦争抵抗における道徳的信念と市民責任
第I部 アメリカ戦争抵抗の伝統
第1章 キリスト教平和主義小宗派(1)――反戦クェーカー教徒の苦難
第2章 キリスト教平和主義小宗派(2)――「公共」における市民責任と良心の自由
第3章 19世紀の平和運動の中での良心的戦争拒否の思潮
第4章 ヘンリー・デイビッド・ソローの市民的不服従
第II部 第一次世界大戦下の良心的戦争拒否者たち(1917~18年)
第5章 第一次世界大戦時の徴兵制と良心的兵役拒否
第6章 良心的兵役拒否者に対する社会の理解と処遇
第7章 小宗派の良心的兵役拒否――「永遠のいのち」か「永遠の罪責」か
第8章 非小宗派の良心的兵役拒否――倫理的個人主義と市民責任
第III部 第二次世界大戦下の良心的戦争拒否者たち(1940~45年)
第9章 第ニ次世界大戦時の徴兵制と良心的兵役拒否
第10章 ユニオン・エイト――8人の神学生による徴兵登録拒否
第11章 民間公共奉仕からの離脱――「共に二里」ゆくことを拒んで
第12章 戦争絶対拒否者たち――良心の自由のための非暴力直接行動
終章 戦争抵抗の可能性