プロッパー細胞生物学 第3版

George Plopper 著, D. B. Ivankovic 著, 中山 和久 監訳

7,480円(税込)

株式会社化学同人

教育的配慮が行き届いた学部生向けテキストの9年振りの改訂.細胞生物学の基本原理(各章タイトルの前半に提示)を身につけることに重点を置き,細部の知識に留まらず,細胞の総合的な理解を促す.第3版では,この分野の研究の進展が反映され,進化の視点も取り入れられている.また,教育経験豊富な共著者が加わり,本書の特長がより強化された.コラムの各種BOXは充実し,章末問題は大幅に追加されている(解答は巻末に掲載).本来の細胞生物学の魅力を学生に伝える好著.

第1章 生命とはチームスポーツである−−細胞の多様性の進化
第2章 DNAは生命の教則本である−−核酸の構造と組織化
第3章 タンパク質は進化の原動力である−−ポリペプチドの構造と機能
第4章 膜は区画の境界を定める複雑な流動体である−−リン脂質と膜構造
第5章 細胞骨格は生命の構造的複雑性のための構築基盤を形成する−−中間径フィラメント,微小管,アクチンフィラメント
第6章 多細胞性の台頭−−進化上の重大な転機
第7章 核は細胞の頭脳部である−−核の構造とDNA複製
第8章 RNAはDNAの情報をタンパク質の活動に結びつける−−転写翻訳タンパク質の選別
第9章 内膜系はほとんどの高分子の搬入と搬出のための装置として働く−−膜交通
第10章 化学結合とイオン勾配は細胞の燃料である−−細胞の代謝とエネルギー貯蔵
第11章 シグナル伝達のネットワークは細胞における神経系である−−シグナル伝達と細胞のコミュニケーション
第12章 タンパク質複合体は細胞の意志決定装置である−−遺伝子発現の制御
第13章 細胞周期の進行時は細胞の一生のなかでもっとも傷つきやすい時期である−−細胞の誕生と死
第14章 人間の活動は進化におけるパラダイムシフトを誘発する−−バイオエンジニアリングと人為的な選択の探求