月刊福祉(2021年7月号)

全国社会福祉協議会 編

全国社会福祉協議会 出版部

変化し続ける社会保障・社会福祉制度の動向や課題を整理するとともに、多様な福祉課題への対応を、実践事例を交えながら多角的に紹介します。福祉関係者はもちろん、福祉の今を知りたい方々にお読みいただきたい1冊。

▼特集▼共生はすすんだか―国際障害者年から40年

 1981年の「国際障害者年」から今年で40年、当時めざされたものは、障害のある人の社会への「完全」な「参加」と、障害のない人との「平等」であった。現在は障害のある人もない人も暮らしやすいユニバーサルな社会をつくり、ともに地域で共生するという方向性が打ち出されている。果たして共生はすすんだのか。さまざまな視点から検証する。

 
【論文】 障害に関する共生社会づくりはすすんだのか
小澤 温(筑波大学大学院人間総合科学学術院 教授) 

【インタビュー】 ともに生きていける社会になるには
玉木 幸則(特定非営利活動法人 日本相談支援専門員協会 顧問、NHK Eテレ『バリバラ』コメンテーター) 
熊田 佳代子(NHKエデュケーショナル 専任部長・プロデューサー、本誌編集委員〔聞き手〕)
 
【論点Ⅰ】 地域でともに暮らすために
白江 浩(社会福祉法人ありのまま舎 常務理事) 

【論点Ⅱ】 法定雇用率がなくても障害者を雇用しますか? 働く場はインクルーシブですか?
久野 研二(特定非営利活動法人障害平等研修フォーラム 代表理事)
 
【論点Ⅲ】 一緒に学ぶ
―インクルーシブな教育は実現できたか
柘植 雅義(筑波大学人間系知的・発達・行動障害学分野 教授) 

【論点Ⅳ】 障害のある人と家族・きょうだいが共生していくには
―「障害のある人VS親VSきょうだい」にならない理解と支援を
藤木 和子(Sibkoto障害者のきょうだいのためのサイト 共同運営者) 

【論点Ⅴ】 出生前検査の実施体制と共生社会
河合 蘭(出産ジャーナリスト)

▼好評連載!!▼
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