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人の三大欲求、食欲・性欲・睡眠欲のうち、その姿を人前にさらしているのは、「食べること」だけ。食べる姿は、本来、その人の「素」が出てしまう場所なのです。
見られているのは、マナーよりも知性。この本は、単に丸暗記するのではない、本物の教養として「食べ方」を身に着けていただく本です。
人は食べている姿を見て、「なぜか信用を置ける人」と感じたり、反対に「生理的に無理」と判断したりすることがあります。
そんな、人の印象を大きく左右してしまう「食べ方」。
いかに相手からの信用を勝ち得るか。大企業幹部やビジネスエグゼクティブ、VIPから「もっとはやく知りたかった」と言わしめた、教養としての食べ方をご紹介します。
和洋中、それぞれの料理の背景と特徴があらわれる「コース料理」での具体的なテーブルマナーのうち、意外に見落としがちなポイントを紹介。
マナーにとどまらない、「なぜ、その作法なのか」について、歴史的・文化的背景に迫るのが本書です。
和洋中それぞれの料理の「構造」をざっくり説明したあとで、具体的な「各国テーブルマナー」をご紹介することで、丸暗記しなくても自然と身につく構成に。
また、章ごとに一覧でわかりやすくまとめられた「105の教養フレーズ」は実践に最適です。
外食の機会が少しずつ増えつつあるいまこそ、食べ方を見直すいい機会かもしれません。
もっとも身近な食べ方を変えることで始まる、人生のステージアップ。
知識と実践とで、からだにしみこむ、おいしい教養本で、自信みなぎるエレガンスを身にまといましょう。
【目次より】
<和食の基本背景>
(1) 家父長制から生まれた「静か」に「残さず」食べるという美徳
(2) 箸の使い方を見れば育ちがわかる
(3) 料理の背景に「季節」が漂う
(4) 寿司はマナーより「粋」の世界
<洋食の基本背景>
(1) 大陸の戦火の歴史がはぐくんだ「危機管理」の食べ方
(2) 豊かさを背景にした「社交の場」。「残す」という美徳
(3) 騎士道精神に由来する「レディ・ファースト」
<中国料理の基本背景>
(1) 財力をベースにした「富」アピールの場
(2) 「遠慮」は失礼、客にも「自己主張」を要す駆け引きの場
〇どうして日本人は箸を大切に扱うの?
〇「箸留め」を破るのは縁起が悪い?
〇平安時代から受け継がれる「所作美人アイテム」
〇なぜ、「茶わん蒸し」というの?
〇「お愛想を」と勘定をお願いするのは失礼なの?
〇「グラス」についた口紅はふき取るの?
〇なぜ、アフタヌーンティといえば「キュウリサンド」なの?
〇中国料理の「回転テーブル」、右に回すの? 左?
〇「レンゲ」に「正しい持ち方」があるって本当?