植物アロマサイエンスの最前線─植物はなぜ香りを発するのか

有村源一郎、矢﨑一史、高林純示、川北篤 著

2,750円(税込)

フレグランスジャーナル社の単行本

第1 章 はじめに
第2 章 香りの合成・制御と分子進化
第3 章 植物の匂いが創り出す植物─昆虫間のコミュニケーションの複雑性
第4 章 花の匂いと植物の受粉
第5 章 植物間コミュニケーション
第6 章 香りと人間生活
第7 章 植物の香りが地球を救う?

世界をリードする4 人の科学者が、 植物アロマサイエンスの世界へご案内します。 植物が香りをつくるのは、自身の免疫力を高め、環境に適応するためだけではありません。食害する虫に対して救助要請とばかり天敵を呼ぶこともあれば、仲間に危機的な状況を知らせることもある。 送粉の手助けをしてくれる虫を招き蜜を与えて共生することもあれば、だましておびき寄せ、調子よく利用する場合もある。これらはみな、植物が発する香りのなせる技なのです。 本書では、植物がどのように香りをつくり出すのか、その多彩なブレンダーぶりや、そうした植物の香りをどのように人間が生活に取り入れてきたのか、また環境への影響にも迫ります。 本書からぜひ「植物の声」、香りを聞き取ってください。