ちいさなせかい

神岡学 著

935円(税込)

サンマーク出版

人はだれでも、自分だけの「ちいさなせかい」をもっています。
その「ちいさなせかい」が「ちっぽけな世界」で終わるのか、「輝ける世界」になるのかは、まさに自分しだいです。
この絵本は、小さなかわいいカエルが主人公。
「ちいさなせかい」に生きていたカエルは、ある日、池をつくることを思い立ちます。

そこにサルやコウモリやカバがやってきて……。
人生の意味をさりげなく考えたい人に贈る「ささやかな寓話」。


※「本文より」
そのカエルは

豆つぶほどの池に
すがるように生きていた。

ある日、サルがいった。
「そんなところにいて毎日いて
つまらなくはないのかい?」

カエルはクルッとないた。

ある日、ウシがいった。
「世の中はひろいぞ、
そこでは何も見えないだろう?」

カエルはクルックラッとないた。