未来を拓く多彩な色素材料

日本化学会 編

4,620円(税込)

株式会社化学同人

近年の「色素」分子の機能の研究は,色素分子にとどまらず,分子間の配向・分子配列や他の化学物質との相互作用に起因する特異な分光特性,色素分子どうしや他の材料との電子やエネルギーのやりとりに基づく電子物性によって,色素機能が発現するところまで,「色素材料」として応用研究が展開している.色素材料を活かした環境センシングや医療応用のがんイメージングなど,先進的研究を紹介する.

<目次>
PartⅠ 基礎概念と研究現場

研究の現状と今後の展望
色素材料の基礎(有機化学分野)
色素材料の基礎(物理化学分野)

PartⅡ 研究最前線

色素増感太陽電池の高効率化を指向した機能性色素の開発
リン光材料による白色有機EL素子の実用化
機能性色素を基礎とする分子センサーの開発
超解像蛍光イメージングに向けた光スイッチ型蛍光色素の研究動向
希少金属を含まない室温リン光材料の創出

PartⅢ 役に立つ情報・データ