差別はたいてい悪意のない人がする: 見えない排除に気づくための10章

キム・ジヘ 著, 尹 怡景 訳

1,760円(税込)

大月書店

あらゆる差別は、マジョリティには「見えない」。
日常の中にありふれた排除の芽に気づき、真の多様性と平等を考える思索エッセイ。

韓国で16万部突破のベストセラー!

☆各分野の識者が絶賛!☆

「日本語上手ですね」例えばそんな褒め言葉が、誰かに苦痛を与えることもある。
多数者が変わらずに済むことを優先する社会は、少数者から「痛い」という言葉すら奪う社会でもある。
これまでずっと無視してきた痛みに、私たち全員が向き合うための一冊。
――望月優大(「ニッポン複雑紀行」編集長)

「細かいことで差別だ偏見だと騒ぐ人が増えて、なんだか疲れる」と思ったことはありますか。
「騒ぐ人たちこそ、人を差別している」とも思うかもしれません。
どうしてこんなに“窮屈な”世の中になってしまったのか?
この本はそんな疑問に答え、頭を整理してくれます。
――小島慶子(エッセイスト)

差別は日常的にある。いい人でも悪い人でも差別をしてしまう。
偏った正義感こそが差別につながると、この本から学んだ。
私は「差別があるのは仕方ない」と諦めるのをやめたい。
まだ見たことのない、本当の公正な社会。それを目指す道すじをこの本が教えてくれる。
――伊是名夏子(コラムニスト、車いすユーザー)

善意、不安、無知、無関心、被害者意識……と様々な形で「バランスの是正」や
「差別の禁止」を阻んでいるマジョリティ〈多数派〉とはいったい誰なのか。
認めるのは苦しいけれど、それはおそらく俺たちのことだ。
――清田隆之(桃山商事代表)