アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚

クラーク・アシュトン・スミス 著、大瀧啓裕 訳

東京創元社

彫刻家の暗い情念のこもった怪物像が生気を帯びて恐怖をもたらす「怪物像をつくる者」、修道士たちが妖艶な女神像の魔力に翻弄される「ウェヌスの発掘」など、緑なす森が広がる神秘の地アヴェロワーニュの年代記に加え、神に背いて禁忌の術を用いた神官の物語「アフォーゴモンの鎖」他、降霊術にまつわる綺譚を併せた十八篇を収める。