月刊「化学」2021年(76巻)3月号

株式会社 化学同人 (発行所)

880円(税込)

株式会社化学同人

<目次>
【特集】福島第一原子力発電所事故から10年──廃炉への化学のかかわり
〔解説〕福島第一原子力発電所の廃炉とは何か? ●佐藤修彰
キーワード解説 ●佐藤修彰
〔提言〕福島第一原発事故に対して化学者は何ができるか──科研費・基盤研究(S)での研究を通して ●池田泰久
〔最前線研究Part 1〕燃料デブリの化学を考える解説
デブリの固相状態を調べる ●佐藤修彰
燃料デブリからの放射性核種の溶出を調べる ●佐々木隆之・桐島 陽
〔最前線研究Part 2〕放射性汚染物の処理技術研究
汚染水の処理──放射性核種の分離と回収 ●鈴木達也
汚染水処理で発生した水処理二次廃棄物の処理技術 ●竹下健二
〔最前線研究Part 3〕放射性廃棄物の処理はどうなるのか?
放射性廃棄物処分の現状 ●新堀雄一
廃炉で生じる放射性廃棄物と燃料デブリの処分 ●出光一哉・小崎 完
【解説】高機能な希土類水酸化物クラスターの合成──厳密な反応条件もいらない簡便な結晶内合成法 ●吉成信人・今野 巧
★好評連載★
◆カガクへの視点 福島第一原子力発電所の事故から10年 ●吉原賢二
◆研究会へようこそ!(15)プラズマ分光分析研究会──元素・同位体を“化学する”新時代への分析技術
●沖野晃俊・梅村知也・平田岳史
◆化学つれづれ草 (47)昔の先生がた ●田中一義
◆化学の特許はおまかせ! 中務先生のやさしいカガク特許講座 最終回 特許関係の仕事 ●中務茂樹
◆分析機器の進化から見た 現代化学史 最終回 
分析機器の歴史を通して見えてくるもの──連載を終えるにあたって ●廣田 襄
◆備忘録 本づくりの舞台裏──私の思い出の自然科学書から(3)
『ハインズ博士「超科学」をきる 真の科学とニセの科学をわけるもの』●平 祐幸
◆化学ナンバープレイス
◆化学の本だな 新刊紹介
◆化学掲示板(1月)
◆編集室から
【2021年の化学】
<注目の論文>
C−N結合の切断を伴う炭素ラジカル発生法/プラスチックに替わるオールナチュラル材料/窒素ガスとベンゼンを反応させる/光触媒と超分子ミセルでC−Cl結合を活性化
<最新のトピックス>
新しい蛍光体材料カーボンドットとは?/分子でつくるロボット

*宮川雅矢先生の連載記事「誰も教えてくれない! 物理化学」は,特集記事の頁数の都合により休載とさせていただきます.ご了承ください.