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神経科学者である著者が,複数の動物種(イヌ,アシカ,イルカ,絶滅したフクロオオカミ,タスマニアデビル)の脳をMRIで分析することで,人間以外の動物の心のうちを考察する.その分析から,人間と他の動物の脳には共通点が多いことを明らかにし,両者の間の意思疎通の可能性と,生じる動物倫理の問題にも触れる.動物の脳に専らMRIをかけて研究する手法が新しい.研究物語風に書かれている.
「イヌも人間に似た感情を持っていることを示す画期的な研究だ.その方法は? 驚くべきことに著者はイヌを訓練して,自ら進んでMRIに入り,じっとしていられるようにしたのだ.愛犬家も神経科学者も必ず読むべき重要な本である.」テンプル・グランディン