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SDGsでは性感染症予防やジェンダー平等が明記され、保護者の強力なニーズもあり、性教育に注目が集まっている。国際標準の性教育は学校が拠点となる。日本のボトルネックは何か、いかに打開し実践を切り拓くか、理論的に論じる。
【主な目次】
はじめに――性教育のさわやかな風を吹かそう
第I部 包括的性教育とは何か
第1章 性教育の新しい時代を拓く国際的スタンダード――『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』初版から改訂版へ
第2章 性教育におけるテーマ主義と課題主義――テーマ主義を悪用された都議会での性教育バッシング質問にも触れて
第3章 “青少年の性”はどう捉えられてきたか――戦後日本の性教育政策と国際的スタンダード
第II部 包括的性教育をすすめる
第4章 乳幼児期から包括的性教育をすすめる――人生のはじめだからこそ偏見のない性の学びを
第5章 学校教育の現場で包括的性教育をすすめる――学習指導要領の問題点と国際的スタンダードへの展望
第6章 包括的性教育の立場で「性教育の手引」を発展させる――東京都教育委員会「手引」の問題点の解明と性教育実践の展望
第7章 性教育をすすめるとき、すすむとき、そして立ち止まるとき――ゆたかで多様な実践の可能性
おわりに――いまこそ性教育政策の転換のとき