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「民意」に支えられてこそ、「支配」は揺るぎないものとなる。
多くの人々が自分たちを苦しめているはずの諸政策をそのまま引き受けてしまうのはなぜなのか。
学校に限らず社会の隅々にまで張り巡らされた競争的環境によって明らかに苦しめられているにもかかわらず、その競争的価値の枠組み自体を問い直すことよりも、その価値を前提としてその中で成功しようとするのはなぜなのか。
いわば「自発的に」苦しい状況に従っていく動きを、わたしたちはどのようなものとして捉えればよいのか――。
思想史、教育学、フランス文学、社会学、社会福祉学と拠って立つ学問領域が多様な6人が、
「矛盾」に見える状況を支える原理を解き明かし、新たな方向性を模索する。