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演算処理技術の進歩などによりMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置による画像診断は急激な発展を遂げた。その中で、近年MRI装置に求められているのは生理学的、定量的な情報である。
整形外科領域では荷重をかけるという力学的要件により出現する所見が数多くあり、その所見が画像にて確認できることは確定診断につながるため有用性は高い。単純X線撮影による荷重位撮影は一般的であり、有用性も多く報告されているがMRI装置は機械の重量・磁場環境・構造物の関係により難しい。その中で、イタリアEsaote社の『G-scan brio』は整形外科分野に特化したMRI装置を製作しており、国内で唯一荷重位での撮像が可能な
MRI装置である。本稿ではそのG-scan brioの特長と荷重位撮像の有用性について解説する。