地理 2019年3月号

古今書院地理編集部 編

1,324円(税込)

古今書院

特集:地学教育・地理教育の連携協力◆たび重なる大災害を受け、命と暮らしを守るために、学校教育にかぎらず生涯教育においても防災学習の一層の充実が求められています。その際に不可欠なのが地学教育と地理教育の連携です。2022年度から高校の必修科目となる「地理総合」を見据え、学校教育における両教科の位置づけや学習内容等を比較し、その連携・協力について考える特集です。

【目次】
★特集:地学教育・地理教育の連携協力
地理教育の限界-アフリカ大陸の景観から- 尾方隆幸
地理教育・地学教育の中で気候・気象のどのような内容を扱うか 増田耕一
「地理総合」における自然地理教育の課題 小橋拓司
専門外の科目を教える際に最も苦労するのは?
 -地学を専門としない教員への授業支援- 宮嶋 敏・漆原元博
ジオパークからの高等学校「地理総合」「地学基礎」への支援の可能性
 林 信太郎
日本の地理教育・地学教育の今後へ向けて-他国との比較を通して-
 根本泰雄

★寄稿
ラムサール条約登録をめざすベトナム中部タムジャンラグーン
 -持続可能な生態系サービスについて考える- 平井幸弘
マハティールの肩越しに見たマレーシア【後編】 矢延洋泰
古代中国の「緯度」測量法(後編) 野上道男

★連載最終回
システムアプローチで考える地理教育 14
 地理教育におけるシステムアプローチの現在地 山本隆太・泉 貴久

★連載
ウズベキスタンからとらえたアラル海 2
 西アラル海を見る 浅川俊夫・秋本弘章
セスナ機から眺める日本アルプス 11
 南アルプスの多様な地形を眺める 苅谷愛彦
地形分類図 作成の課題と防災活用 4
 地形分類図と地形学の基礎・応用 田村俊和
地図で何を教えるか 2
 等高線をマスターする 山脇正資

★書架
『防災・環境のためのGIS』(山岸宏光編著) 青山雅史
『飯館を掘る』(佐藤昌明著) 荒井正剛
『忘却の記憶 広島』(東琢磨・川本隆史・仙波希望編) 荒又美陽
『ポートランド地図帖』(デービッド・バニスほか著) 筒井一伸
『地生態学からみた日本の植生』(小泉武栄著) 中村洋介
『写真で愉しむ東京「水流」地形散歩』(小林紀晴著) 山下亜紀郎
『幕末の大阪湾と台場』(後藤敦史ほか編) 戸祭由美夫
『Earth History and Palaeogeography』(Torsvikほか著) 松山 洋