地理 2019年2月号

古今書院地理編集部 編

1,324円(税込)

古今書院

特集:サンゴ礁保全の現在とこれから◆2018年は「国際サンゴ礁年」であったこと、ご存じでしたか? 現在起こっている地球規模の気候変動に加え、さまざまな人間活動に対するサンゴ礁保全の必要性は高まるばかり。サンゴ礁という“場”を価値づけてきた人々と自然とのかかわりを見直すとともに、さまざまな時間・地域スケールにおけるサンゴ礁保全の現状と課題、地理学が果たすべき役割などについて迫ります。

【目次】
★特集:サンゴ礁保全の現在とこれから
サンゴ礁保全と地理学の役割 中井達郎
サンゴ礁漁場の多様性とその価値-奄美沖縄の漁師に学ぶ 渡久地 健
地理学の視点から見たサンゴ礁海岸の開発と保全 長谷川 均
グローバル・スケールで見るサンゴ礁保全と地理学の役割 山野博哉
サンゴ礁生態系保全の現状と課題
 -ミクロVS.マクロ、地理学への期待 中野義勝
これからのサンゴ礁保全へ:地理的課題 中井達郎

★寄稿
マハティールの肩越しに見たマレーシア(前編) 矢延洋泰
世界湖沼会議と水郷水都全国会議 淺野敏久
古代中国の「緯度」測量法(前編) 野上道男

★新連載
ウズベキスタンからとらえたアラル海 1
 ウズベキスタンへ 井田仁康・國原幸一朗・永田成文

★連載
鳥の目で地形や風景を見てみよう! 15
 房総半島南端の地震隆起 早川由紀夫
楽しく地図を描く旅 たまにリターンズ 23
 しめ縄マップ 東北内陸編その2 はやしきよみ
宇宙から見たユネスコ世界遺産 118
 ダマスカスの旧市街 田中總太郎
パラオにみる「南洋」の過去と現在 7
 高瀬貝とツキガイ-南洋の沿岸資源管理とパラオ 池口明子
システムアプローチで考える地理教育 13
 社会構造やパラダイムに気づくことの重要性 宮﨑沙織
こうありたい「地理総合」:すべての高校生が学ぶ地理 11
 地理総合から地理探究へ~資源と産業~ 長谷川宏一

★書架
『日本列島の下では何が起きているのか』(中島淳一著) 青山雅史
『社会科教育と災害・防災学習』(日本社会科教育学会編) 荒井正剛
『町並み保存運動の論理と帰結』(堀川三郎著) 荒又美陽
『「循環型経済」をつくる』(藤山 浩編著) 筒井一伸
『ライチョウを絶滅から守る!』(中村浩志・小林 篤著) 中村洋介
『エーヤーワディーの河の流れ』(春山成子・ケイトエライン著) 山下亜紀郎