地理 2018年8月号

古今書院地理編集部 編

1,324円(税込)

古今書院

「北海道」と命名されてから今年で150年。新幹線函館開業の効果もあって北海道を訪れる観光客は増えているものの、北海道全体としてはどうなのでしょうか。地方中枢都市・札幌への人口集中、農業・水産業をめぐる新しい動き、外国人スキーヤーによって激変したニセコスキーリゾート、津波防災への対応など、北海道を映し出すさまざまなテーマを取り上げ、その最新動向を紹介します。

★特集:北海道 暮らしと産業のいま
地方中枢都市・札幌の現状と課題 平澤亨輔
激変するニセコ地域のスキーリゾート 呉羽正昭
十勝地域における「大規模農業」の軌跡とこれから 吉田国光・渡辺悌二
北海道水産業の量的「衰退」と質的「向上」 篠原秀一
屯田兵村は「碁盤の目のような区画に散村」なのか
 -北海道開拓の集落地理をめぐって- 金森正郎
津波防災と自治体・住民の対応 橋本雄一

★新連載
パラオにみる「南洋」の過去と現在 1
 日本にとってのパラオと南洋 岡本耕平

★寄稿
速報 大阪北部地震
 被災地を歩く 池田 碩
 地図から災害の概要を把握し、復旧状況を確認する 平井史生
ジオパークで「持続可能な地域づくり」を学ぶ
 ─地理オリンピック強化研修会 山本隆太・鈴木雄介・新名阿津子
日本の北を旅した人々-ラペルーズ 樺太を描く[前編] 岡本愛子
壱州豆腐の流通・消費と持続可能性 桂 貴洋・北尾夏海・小林直樹

★連載
鳥の目で地形や風景を見てみよう! 12
 草津白根山の2018 年1月23日噴火口 早川由紀夫
新シルクロード紀行 西域南道4000㎞の旅 8
 花土溝から若羌へ 中家惠二・今村遼平ほか
宇宙から見たユネスコ世界遺産 115
 コルドバの歴史地区 田中總太郎
占領期の高校入試の地理 6
 講和への道-独立回復後の課題 神林邦明
システムアプローチで考える地理教育 7
 関係構造図による比較地誌と熱帯雨林の縮小
 -東南アジア・アフリカの熱帯地域- 中村洋介
こうありたい「地理総合」-すべての高校生が学ぶ地理 8
 グローバル 五十嵐和也

★書架
『地層のきほん』(目代邦康・笹岡美穂著) 青山雅史
『イランカラプテ アイヌ民族を知っていますか?』 (秋辺日出男ほか著) 荒井正剛
『トランスジェンダーと現代社会』(石井由香理著) 荒又美陽
『ブータン』(熊谷誠慈編著) 筒井一伸
『災害史探訪 火山編』(伊藤和明著) 中村洋介
『変貌する現代オーストラリアの都市社会』(堤純編著) 山下亜紀郎