FRAGRANCE JOURNAL 2018年3月号 No.453(Vol.46/No.3)

フレグランスジャーナル 編

2,552円(税込)

フレグランスジャーナル社

【特集】触覚をデザインする

化粧品の使用感はこれまで人による官能評価を中心に行われてきています。その際の触覚は人の五感の中で重要な役割を果たしています。触覚とはどういうものかの、また現在、官能評価に代わる化粧品の感触の評価法にはどのようなものが開発され、応用されているのか。今回の特集では、これらの最新情報をまとめています。

■化粧品・化粧品原料のための触覚センシング
 …山形大学大学院 理工学研究科バイオ化学工学専攻 浅沼夏海・清水らな・和賀美音・野々村美宗
■人はどのように表面の質(粗さと摩擦)を知覚しているのか
 …名古屋大学大学院 工学研究科機械システム工学専攻 岡本正吾
■皮膚柔軟感の客観的評価法の開発
 …資生堂 グローバルイノベーションセンター 荒川尚美
■カルボキシ変性シリコーン界面活性剤を含むα型水和結晶相の物理化学的特性と
化粧品製剤への応用
 …資生堂 グローバルイノベーションセンター 宇山允人
■力学的な化粧品感触のレオロジー計測
 …花王 感性科学研究所 名畑嘉之
■“高保湿”と“さらさら感触”を両立した新ファンデーションの開発
 …ポーラ化成工業 製品開発部 内容物開発センター 十塚幼子・宗吉裕樹・堀江 亘
■触覚の主観性と皮膚振動に基づく情報化
 …名古屋工業大学/JSTさきがけ 田中由浩

〔日々粧進〕
〇米ぬか靴下,大ヒット!
 …鈴木靴下 鈴木和夫

〔最新研究〕
〇薄毛男性におけるキャピキシル・ピディオキシジル配合化粧品「フィンジア」の臨床的評価
 …日本薬科大学 臨床薬学教育センター 加来鉄平・吉川庸平・松田佳和,ユーピーエス 本多智史,リライフ 勝田敏文・勝田 啓

〔新原料〕
〇超分子化学に基づいて開発されたオイルゲル化剤「EstoGel(エストゲル)」( DKSHジャパン)
〇肌免疫賦活作用「アクティブグルカン」(片倉コープアグリ)

〔Topics〕
〇日本人ヒト脂肪幹細胞培養液使用の新製品を発表(クラウディア)

〔学会報告〕
〇毛髪技術者協会 第9回 毛髪科学研究発表会
〇日本味と匂い学会 第51回大会

〔翻訳〕
〇感覚を見究める,市場対応型エモリエント評価法
 …Oriflame R&D Celine Marque

〔連載〕
〇中国市場に挑む(35):中国と日本,一石二鳥
 …日中化粧品国際交流協会 理事長 楊 建中
〇化粧品合成高分子(61):国産原料
 …東京農業大学 客員教授 島田邦男,住友精化 機能化学品事業部 機能製品部 パーソナルケアグループ 主任 山口博史
〇品質保証大戦略(30):ミクロ的勝利=マクロ的敗北
 …SHONAN T.Q.M研究会 和田孝介