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(こ、こいつを普通に……抱くのか)最強のベリー・ノチェロを退け、さらに悪辣な薬物使い・アプスをねじ伏せて、辛くも2階の「主」フロアまでたどりついた一匠(いっしょう)とダンス。そこで彼を迎えたのは、優艶なたたずまいをした美女の歓待だった。「私はカハナベリー。決して、あなたたちが望まないことを強制しません」悪戯っぽい笑み。たっぷりと甘みだけが詰まった、食べごろの果実のような肢体。貞淑でありながら挑発的なカハナとの情事に一匠は溺れていく。それが「虜」──植物化への道しるべだと知らずに……。
一匠は洋館を脱出できるのか? そして“外”で待ち受けるダンスの真実とは? 激闘の結末はヒトの「21グラム」とともに。「小説家になろう」の男性向けサイト「ノクターンノベルズ」最艶のゴシックホラー、これにてしばしの閉幕──。
●書き下ろし番外編「カハナベリーの花札」
「今度はこのトランプで遊びましょうか~」これは、カハナフロアでの知られざる一幕。姫様のゲームには淫らな罰と淫らなご褒美がつきものだ──。
●同梱特典:3巻の高解像度ロゴなしカバー、1~3巻の線画を巻末に収録