こう考えれば、もう少しがんばれる

いま私は、首もうまく座りません。
手も足もまったく動きません。
食べ物も刻んだり、ミキサーにかけなければ飲みこむこともできません。
文字も書けません。
パソコンのキーボードも打てませんから、音声入力ソフトを使ってマイクにしゃべり、文字を打っています。
この本もソフトを使って書いています。
毎年、できないことがどんどん増えています。
しかし同時に、健常者でもなかなか叶えられない大きな夢をどんどん叶えることができています。
それは、「どんな場合でもめげない考え方」を習慣化することができているからなのです。
(本書「はじめに」より)

本書は、生まれつき脊髄性筋萎縮症という現代医学でも治療法のない難病を抱えながらも、心理カウンセラーとして活躍している池谷直士さんのはじめての本になります。
小学生から九十代のおばあちゃんまで、北海道から石垣島まで、ときにはアメリカやドイツといった海外にまで及ぶ大勢の相談者さん。
その多くの相談の中から、今回は、まわりの人とのいざこざ、結婚や家族の問題、仕事や自分自身の悩みをピックアップし、どう考えればよいのかというヒントを一冊にまとめています。