MRIを中心としたトピックス/原田雅史[全6頁]

映像情報メディカル編集部

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産業開発機構株式会社

2017年は臨床MRI分野にとって大きな飛躍の年となった。RSNA2016から2017年4月のISMRM2017そして9月日本でのJSMRM2017にかけて、MRIの技術と装置の両面で新たな大きな変化が連動して起こった印象である。これまで研究的に行われてきた圧縮センシングやmulti-band scanningが一気に各メーカの臨床機に搭載され、synthetic MRIやfinger printingの普及と応用が始まり、chemical exchange saturation transfer(CEST)法やneurite orientationdispersion and density imaging(NODDI)に代表される組織特異的な微小環境マップと呼べるような定量画像も実用化されるようになった。それから約20年がたち、また新たな変革がMRI分野に起ころうとしている。このような時代の変化を感じながら、新しいMRIの技術や新たな装置の開発に期待しながらRSNA2017に向かった。本稿では、RSNA印象記としてMRIを中心としたトピックスについて述べる。